◆about◆
内容のすばらしさに敬意を表しつつ、既刊コミックス類と無用とも言える比較検討つっこみを雑に展開させています。
このトレジャーボックス無くして、どろろの真の姿は味わい尽くせない!!!



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管理人:もももり



#24 三巻"無情岬"4。

"無情岬の巻"、さすがのサンデー版クライマックス!!
今日のくくりは、未読の方はネタバレ後悔するかも?なのでご注意!
って、それは毎回......。

片足でサメと水中戦かますあにきは、やっぱり超人ロック。
笑。
(深い意味はありません)


◆無情岬の巻 4〜5

◇カットされているトビラ
・"無情岬" 4 タイトルロゴと、無情岬の頂上付近のアップ。
・"無情岬" 5 タイトルロゴと左掌。

しかし無情岬、こんな傾斜のきつい山、登山家でも大変だろうって、苦笑。
掌は、うーん...、どういう意味なのだろう?


◇編集カットされているシーン、セリフの変更

・あらすじのコマの辻褄合わせ。
百鬼丸が飛び込んだ直後からの続きで、前回からのあらすじが上段にあり、添えられていたカットの百鬼丸を巧く使い背景が描き足されている。
セリフは、どろろに呼びかけていた前回と被る感じのものからかけ声に変更。

・セリフの細かい言い回しは幾つか変えられている。

再会した百鬼丸とどろろ、イタチら野盗とも百鬼丸は再会。
単行本でのここのセリフ、どろろをさらって行った本人なのに百鬼丸は「どっかで見た顔だな」なんて、健忘症か記憶力悪いの?みたいにボケていて変だな...と思っていた。
でも初出の流れでは、どろろをさらわれた事すら知らないし、もちろんイタチに会ったのは鯖目とマイマイオンバの事件の前だったからこれでも全く問題無い。
だから、むしろこのセリフを単行本で変更しなかったのはミスかもしれないが、真相はもちろん不明。
にもかかわらず、このページ、他のセリフはちょこちょこ変わっている......。
何故!

差別用語だったのを別の表現に変えているところも、いつもの如く有り。
例「一本足」→「風来坊」
まあ、話の筋には殆ど影響しないので省略。


どろろが三角岩に着いたところで5は終了。


・しらぬいが死んでいくシーンのセリフは少しニュアンスが違った。

しらぬい「一本足!! おねがいだ おれのからだと次郎丸をむすびつけてくれ」
「海の底にしずむのも 魚どもにくわれるのも いっしょだとちかったんだ」
中略
百「生まれかわるとすれば...サメになって 大海原をたたかいつづけて泳ぎまわるぜ」

"一本足"という呼び方、これはこれでいい感じで、しらぬいのキャラが表現されている風だったのだけれども、やはりまずかったのだろう。
初出はそのまま口に出た感じのセリフだった。
単行本のは正統派というか、初出を知ってしまうときれいにまとまり過ぎじて物足りない気が???


単行本では、ここで「しらぬいの巻」終了で、やっと「無情岬の巻」となる。
けれど、連載ではここで切れず、引き続きイタチの百鬼丸不意打ちのシーン。

・矢に射たれた百鬼丸、そこにイタチと子分登場。
ここも微妙にセリフは修正されている。

イタチ「じゃまものが これでふたりとも いなくなったな おまけにおれの子分もな」
ど「おまえってやつは......」
イ「おれはこのチャンスを まっていたんだ」
ど「よくもあにきをーーッ」(描き文字)
イ「さあおこれ どろろ!! おまえのあにきは もう虫の息だぞ!!」
「背中みせろ!! 背中だよ!! えーい はがされてえのか!!」

子分まで邪魔者に数えているとは、イタチ悪いなあ。
ここだけじゃないけれども、単行本の方はやはり緩くなっている感じ。
それはそうと、初出では怒らせてイレズミを浮き上がらせようとしていた。
それなのに、単行本では「そう怒るなよ」って、笑。


・一緒に来るかと問うイタチに「あにきのそばにいる」と答えたどろろに対しての、その次のやり取りがまさか!!!

イ「......その百鬼丸てやつが すきなのか?」
ど「うん すきだ!!」
イ「よし......かってにしろ おまえまで殺そうとはいわねえ」

なぜ変えたんですかーーー!!!
の最たるものなんだけれど、これ
どろろ 草紙縁起絵巻
に載っていたから知ってたんだよね。
目にした時は衝撃だったな~。
どろろが「ばかやろう」と言ってる割には、表情が違うなあと感じてはいたが、まさか!!!で。

↓あにきの事だから...。
告.jpg

ここを変えてしまったのは、冒険王版の継ぎ足しでああいう終わり方になって、オチがつかなくなったから?
確かに、ここでダイレクトに言っておいて、(いや、言わなくても変だなーって気はしてた)後でお米なんかに焼きもち焼かないのは違和感大き過ぎというのもあるし。
サンデー版の当初の予定では、やっぱりこのシーンがあるってことは、それなりに展開させるおつもりだったのでは?と私は推測。
......誰か、イタコに手塚先生を呼び出してもらって訊いてくれーー!!!

けれども、このシーンがきっちり見られたのは、このトレジャーボックスのお陰で、企画出版してくれた出版社様に心より感謝!!!


......そして、死んだと思われた百鬼丸の目が覚めたところで次号。
ここで切れていたというのが意外だね。

ああ、無情岬、とことん盛り上がる!というところで今回終わり☆