続いて続いた地獄変、これにて完!
◆地獄変の巻 10
◇カットされているトビラ
・"地獄変" 10 たまにふと使われているのを見かける、どろろが右手で自分のおでこの辺を指している顔だけアップ。
◇カットされている絵、流れの変更
・1頁目、「コケコッコー」と鶏が鳴いている風景のコマの空の部分には、百鬼丸の生えてきた脚の絵があり、前回までのあらすじがあった。
単行本で慣れ親しんだ展開は、作り物の脚のせいでまた迫害されるどろろと百鬼丸がそれ程いざこざが大きくならないうちに村を出て行くのだけれど、これもまた違っていた!
・どろろが村人の心ない言葉に怒り、百鬼丸の脚を振り回す...までは一緒。
しかし、着物がはだけて露わになった背中のイレズミが見とがめられ、更に村人を殴ったりしている衝撃で脚の中の焼水が漏れて被害者が出る。
村人「あっ こいつのせなかを見ろ!!
なんだかへんなアザがうかびだしてきたぜ!!」
ど「えっ」
村「こいつもただもんじゃねえ ばけものだぞ!!」
ど「おいらのせなか......?」
単行本では、イレズミの浮き出した背中の絵があるコマはカットされ、また焼水漏れ自体も全く無い。
コマとコマを巧くつぎはぎして編集されている。
で、それにしても...なつっこみ。
どろろの着物ってどうなってるんだろう?とか、
なんて巧い具合にはだけるんだー!とか、笑。
↓ゲーム風。
バーサク状態!
全く同じじゃないけど、こんな感じのコマもカットされてる...。
・どろろは逃げ、出し村の祭り用に建てていたやぐらへ。
やぐらへ登るも、根元の脚をのこぎりで伐られてやぐらが倒れ、どろろも一緒に落ち這々の体でまた逃げ出す。
やぐらが倒されていたのも驚きだった!
・そこに現れたのは、イタチだった。
後頭部を殴られ気絶しているうちに拉致される。
イ「フフフフ...... イタチという夜盗さ
おまえのせなかにうきだした地図 うつさせてもらったぞ!!」
ど「し し しまった!!」
イ「だが とちゅうでフーッと消えてしまった」
「また うきだすまでひきうつしは おあづけだな」
ど「くそォ............ おまえはおいらのせなかの図面が知りたくて おいらにちかづいたんだろう!!」
イ「フフフ...... そうだな おめあてはおまえのオヤジがかくした埋蔵金だ!!」
「そいつを手にいれたいのさ!!」
イタチの登場セリフがちょい笑えるんだけれど、ナイスなタイミングでの再登場だった!
・一方、鯖目の家に村人が押し寄せて来るのに気づき、鯖目は百鬼丸を逃がす。
鯖目「百鬼丸どの 村人がここへおしかけてきますぞ」
「あなたをおそう気とみえます」
「ここはあぶない!! うら口から山のほうへにげなさい」
百「どろろ!! どろろはどこに!?」
鯖「さがしているひまなどない さあ こっちへ............」
鯖目さん、すっかり善い人...。
百鬼丸はまだ脚がしっかりしていないので杖をついている。
この次の頁で、どろろをさらって行くイタチらのシーンにつながっている。
そして次回(無情岬の巻!)へ。
引きが秀逸なんですけど、これ!!
やはり、いくら手塚先生がよしとして単行本化で編集したのだとしても、この初出を読んでしまったら、バラバラ感は拭えない。
涙。
そして地獄変のまとめっぽい事書けば、
マイマイオンバ一族を倒したのち鯖目はあっさり頭を丸めてしまい、すっかり改心し、後腐れも無く百鬼丸とどろろに味方している。
何となく、これではオンバが哀れすぎるんじゃないのか?と、勧善懲悪でいいのだろうか?と。
(とはいえ、あにきに斬り殺された半妖の息子の姿は、殆ど大型毛虫形だったから鯖目殿どん引きも仕方ない気もするけど...)
この辺が"生臭い話"になってしまった軌道修正だったら、それも惜しい気がするよ。
話は少々飛ぶけれども、劇場版のノベライズ(朝日文庫)ではこの着地点が原作と違うのだった。
私としては、このノベライズのこの点は凄くいいと思う。
劇場版よりはこっちの小説の方が話の造りはよく出来てるから、未読の方は読んでみるのもいいかも?です。
とはいえ、二人共年齢上がり、その違和感がダメな人も多分居ると予測。
あれは、主人公二人のキャスティングありきですから〜笑。
というところで、変更ラッシュの地獄変おしまい!
なんていいところで続くなんだよー!!という典型の締め方でした。
次回からは、いよいよサンデー版のラストエピソードともいえる"無情岬"!!!
◆地獄変の巻 10
◇カットされているトビラ
・"地獄変" 10 たまにふと使われているのを見かける、どろろが右手で自分のおでこの辺を指している顔だけアップ。
◇カットされている絵、流れの変更
・1頁目、「コケコッコー」と鶏が鳴いている風景のコマの空の部分には、百鬼丸の生えてきた脚の絵があり、前回までのあらすじがあった。
単行本で慣れ親しんだ展開は、作り物の脚のせいでまた迫害されるどろろと百鬼丸がそれ程いざこざが大きくならないうちに村を出て行くのだけれど、これもまた違っていた!
・どろろが村人の心ない言葉に怒り、百鬼丸の脚を振り回す...までは一緒。
しかし、着物がはだけて露わになった背中のイレズミが見とがめられ、更に村人を殴ったりしている衝撃で脚の中の焼水が漏れて被害者が出る。
村人「あっ こいつのせなかを見ろ!!
なんだかへんなアザがうかびだしてきたぜ!!」
ど「えっ」
村「こいつもただもんじゃねえ ばけものだぞ!!」
ど「おいらのせなか......?」
単行本では、イレズミの浮き出した背中の絵があるコマはカットされ、また焼水漏れ自体も全く無い。
コマとコマを巧くつぎはぎして編集されている。
で、それにしても...なつっこみ。
どろろの着物ってどうなってるんだろう?とか、
なんて巧い具合にはだけるんだー!とか、笑。
↓ゲーム風。
バーサク状態!
全く同じじゃないけど、こんな感じのコマもカットされてる...。
・どろろは逃げ、出し村の祭り用に建てていたやぐらへ。
やぐらへ登るも、根元の脚をのこぎりで伐られてやぐらが倒れ、どろろも一緒に落ち這々の体でまた逃げ出す。
やぐらが倒されていたのも驚きだった!
・そこに現れたのは、イタチだった。
後頭部を殴られ気絶しているうちに拉致される。
イ「フフフフ...... イタチという夜盗さ
おまえのせなかにうきだした地図 うつさせてもらったぞ!!」
ど「し し しまった!!」
イ「だが とちゅうでフーッと消えてしまった」
「また うきだすまでひきうつしは おあづけだな」
ど「くそォ............ おまえはおいらのせなかの図面が知りたくて おいらにちかづいたんだろう!!」
イ「フフフ...... そうだな おめあてはおまえのオヤジがかくした埋蔵金だ!!」
「そいつを手にいれたいのさ!!」
イタチの登場セリフがちょい笑えるんだけれど、ナイスなタイミングでの再登場だった!
・一方、鯖目の家に村人が押し寄せて来るのに気づき、鯖目は百鬼丸を逃がす。
鯖目「百鬼丸どの 村人がここへおしかけてきますぞ」
「あなたをおそう気とみえます」
「ここはあぶない!! うら口から山のほうへにげなさい」
百「どろろ!! どろろはどこに!?」
鯖「さがしているひまなどない さあ こっちへ............」
鯖目さん、すっかり善い人...。
百鬼丸はまだ脚がしっかりしていないので杖をついている。
この次の頁で、どろろをさらって行くイタチらのシーンにつながっている。
そして次回(無情岬の巻!)へ。
引きが秀逸なんですけど、これ!!
やはり、いくら手塚先生がよしとして単行本化で編集したのだとしても、この初出を読んでしまったら、バラバラ感は拭えない。
涙。
そして地獄変のまとめっぽい事書けば、
マイマイオンバ一族を倒したのち鯖目はあっさり頭を丸めてしまい、すっかり改心し、後腐れも無く百鬼丸とどろろに味方している。
何となく、これではオンバが哀れすぎるんじゃないのか?と、勧善懲悪でいいのだろうか?と。
(とはいえ、あにきに斬り殺された半妖の息子の姿は、殆ど大型毛虫形だったから鯖目殿どん引きも仕方ない気もするけど...)
この辺が"生臭い話"になってしまった軌道修正だったら、それも惜しい気がするよ。
話は少々飛ぶけれども、劇場版のノベライズ(朝日文庫)ではこの着地点が原作と違うのだった。
私としては、このノベライズのこの点は凄くいいと思う。
劇場版よりはこっちの小説の方が話の造りはよく出来てるから、未読の方は読んでみるのもいいかも?です。
とはいえ、二人共年齢上がり、その違和感がダメな人も多分居ると予測。
あれは、主人公二人のキャスティングありきですから〜笑。
というところで、変更ラッシュの地獄変おしまい!
なんていいところで続くなんだよー!!という典型の締め方でした。
次回からは、いよいよサンデー版のラストエピソードともいえる"無情岬"!!!