◆about◆
内容のすばらしさに敬意を表しつつ、既刊コミックス類と無用とも言える比較検討つっこみを雑に展開させています。
このトレジャーボックス無くして、どろろの真の姿は味わい尽くせない!!!



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管理人:もももり



#15 三巻"地獄変"5。

◆地獄変の巻 3〜4

前回は「何でこんなに切ったのおぉぉぉ、号泣」なシーンで、
それ故にばっさりと無くなってしまった、オリジナル版イタチの初登場にかなり割いてしまった、笑。

◇カットされているトビラ

・"地獄変" 3 タイトルロゴとどろろと百鬼丸の顔のみ。
・"地獄変" 4 見開きで、鯖目の家の門の前に来た絵となっている。 
鯖目側はタイトルロゴの「ど」の字だけをきれいに消して修正した物がコミックスでは収録されているけれども、残念な事に馬の背でそれを見ている百鬼丸とどろろ(割とアップ)側はカット。
百「どろろ かんじるか? すごい妖気が たちこめているぞ......」
どろろは焦って振り向いている。
・"地獄変" 5 見開きで、布団の上にのしかかる芋虫妖怪のシルエットと百鬼丸とどろろの顔

こういうカットがあると、つくづく昔のコミックス収録の手法ってどうよ......と思う。
今は、タイトルロゴはDTP領域で編集されてるから、トビラ絵もきちんと作品として扱われるのにね~涙。

そしてコミックスでは、この地獄変3と4は"鯖目の巻"としてまとめられている。


◇カットや編集されている頁と設定~セリフの変更

・トビラ絵の次の頁はストーリィ変更によりカット

前回の最期にお出ましになられた慈照尼と妖怪小僧、イタチの雷火筒の攻撃を受けて足が吹っ飛んだ百鬼丸とご対面。
慈照尼に
「こどもをこうてくだされ」と言われるも、
百鬼丸は逆に少し離れたところに落ちている自分の両足を拾ってもらう。
百「やあ どうも」
「アハハ これでたすかった......」

あにきって無邪気というか感情がはっきりしてるっていうの? 子供のようなって、まだ子供な年齢だし、笑。

・当て身から目覚めたどろろに妖怪小僧を押し付ける百鬼丸のシーンのセリフが若干違う

先ずどろろが野盗の事を訊ねているのと、妖怪ならば斬ってしまいなよと言われた時の百鬼丸の反応がほんとに少しだけれども...。

百「こいつは かわいそうな妖怪なんだ
いくらおれだって......」
「罪もない妖怪をきってもしょうがないよ」

修正後は省略しますが、よりドライになってる気が。

かわのじ.jpg


・慈照尼の元に五十人もの子供が居たと、子供を捨てにきた夫婦から聞き、妖怪小僧がその50人の子供なのでは?という推測をするシーンが元のコマを残しつつカットされている。

ど「こどものたましいがあつまって一つの妖怪になったの?」

うなだれている妖怪小僧にどろろは同情し、もらい泣きをする。
そして、いたたまれなくなったのかその場を離れて外に行った所で、油が撒かれている痕を発見するシーンに繋がっていた。

後のミドロの所で、仔馬にもらい泣きするシーンとかぶるけれども、こっちはもしかしたら妖怪小僧のネタバレはここでしなくても......と切ったのかもしれない。
でも、どろろがかわいいので入れて欲しかったな~。

・鯖目が、慈照尼の子供に対する酷い仕打ちを説明するシーンが2頁カット

その前の頁の最後のセリフも、ここを切った為に少々の変更がある。
鯖目の言い分の証拠を求める百鬼丸に、鯖目は病床(生傷から皮膚病に罹った)の自分の子供を見せる。
その子が誕生した直後妻が亡くなった為に慈照尼に預けたら酷い扱いを受けてこうなったのだと。

鯖「わたしが このことを あたりへいいふらすといって おこったので
慈照尼は あわてまして わたしにぶちまけられては 一大事とばかり......
自分の寺の一部に 火をつけたのです」
「そしてこどもたちを みんな 焼け死にさせて いじめたしょうこを なくしてしまおうと たくらんだ
ところが火の まわりが早くて じぶんまで 焼け死んでしまったのですよ」

・鯖目とマイマイオンバの子供は(人の姿をした時)コミックスでは殆ど出て来ないのだけれども、ここでは都合の良い言い訳のダシとなり出演。


あー、色々変わってて書く事いっぱいだな、笑。