◆about◆
内容のすばらしさに敬意を表しつつ、既刊コミックス類と無用とも言える比較検討つっこみを雑に展開させています。
このトレジャーボックス無くして、どろろの真の姿は味わい尽くせない!!!



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管理人:もももり



#10 二巻 "白面不動"2。

◆白面不動3

......はい、白面不動の終了部まで行ってました。
この話の発端は、百鬼丸自身の問題からコンビ解消を一方的にどろろに言い渡したわけなんだけれども、それも一山ありあっさりと元の鞘に収まって、めでたし!な締めでした。
そう、どろろは全然悪くないのにねぇ...とか、その辺は趣旨が外れるから置いておいて...。


◇セリフの変更が少々。

・先に行ってしまった百鬼丸をどろろが追いかけて、追いついたところ。
ど「チェ!! へんなとこから かおだすない!!
だいいちそこは わくの外じゃないか!!」
百「わくの外だろうが中だろうが よけいなおせわだ!! おまえこそ............」(ここでコマが変わっている)
「なぜきた!!
おまえおれがきらいなんだろう(中略)」
ど「あー きらいだ だいっきらいだ テンカンおこすくらいきらいだ」

ど「チェ!! 変なとこにかくれていやがって......
もう行っちまったかと思ったい」
百「おれが行こうが行くまいが 
よけいなおせわだ!! おまえこそ」
「なぜきた!!
おまえおれがきらいなんだろう(中略)」
ど「あー きらいだ だいっきらいだ だいだいだい だいっきらいだ」

「わく」って非常にマンガらしい表現から妥当な表現に替えたのはいいとして、やはりテンカンはまずかったから替えるのは当然だったかも。

また逸れるけれども、変更無しで中略したあにきのセリフが個人的にメガヒットな萌えどころなんですけど。
それにまたがるこのシーンは、ダブルツンデレの威力フルパワー発揮で、永年連れ添った夫婦のセリフのようで、ここだけ拾い上げたら「どろろって時代物のラブコメ」?と思わせるだろうな...とずっと思ってたし。
笑。

無理矢理ひとコマに納めてみたよ。
どろろのセリフはちと変えた。

Wツン.jpg


◇コミックスによって別ヴァージョンありの変更部分

このまとめの頭あたりに書いたけれども、私は秋田書店の"サンディコミックス"を最初に買ったのでした。
(散々見倒しているから、少々くたびれてきたなー)

このサンディコミックス版だと、どろろが百鬼丸についていくところで"白面不動の巻"が終了し、"みどろの巻"となってる......。
汗。

順番が違うというのは何となく知ってはいたけれども、結局こういう順番で読んでしまっていた。
サンディ版
("サンデー"と"サンディ"は違うからね! ややこしいけど)
百鬼丸は、とっくにどろろの背中の地図の事を知っている("妖刀の巻"のラスト)設定なわけね。

だから、"ばんもん"のところで書き落としたけど(汗)、サンディ版では早々にどろろをひっぺがし強制水浴びさせているのに、どうして風呂に入ってない期間が四年なの?とか、それも疑問だった。
これは、サンディ版の順番の混乱(?)のせいだった。

それで、やっと復刻版本編との比較に戻るけれども、サンディ版の白面不動の巻は上記の通りコンビ復活のところで終わりで、以後の
"琵琶法師の前で投石で鴨を仕留めるるどろろ~悪口(?)に反応し百鬼丸が強制水浴びさせようとする"
までが完全にカットされているのだった。

(サンディ版は、百鬼丸が目を取り戻した後さしかかった川で一人水浴びし、お須志にやきもち灼き石投げている最中に
[橋が壊れて川に落ちる](←これのみがサンディ版での付け足し)
そこでどろろの背中が!という風に差し替え)

違うとは知っていたけれども、文庫版などでこのシーンを目にした時は
「えええ、そう来るんだーーー」となりましたよ、そりゃ。

まあそんなだから更には、"みどろの巻"でまたあにきがどろろを置いて行くだの何だのていう展開に、かなり残念な感覚も覚えていたのだった。

それは当然の感じ方で、少年サンデー版にいきなり差し挟まれた冒険王版なんだもんね。
この辺の事情が判らないと、この主人公たちの心情を追う上でツラいわ!!
でも、普通知らないで読んでいると手塚先生のトリックにそのまんま......。

きっと、コミックスとして出版する時に頁の都合とかそういう理由でこうなったのだろうと思うけれども、残念な事には変わりないよねー。

サンデイコミックスは、文庫版よりもひとまわり大きいからそれはいいところなんだけれども、1巻のおまけ作品といい、掲載順番の変更といい、無情岬のセリフの改ざん(敢えて"改ざん")といい、微妙だな......。
って、宝箱入手以来、どれも微妙だよ!!!

というところで、何か話が脱線気味だけれども(あ、毎度か、笑)2巻はどろろの背中にびっくりするあにきのコマで終了でした☆
...いや、このコマというか、ここのどろろのセクシーさってやゔぁいでしょ!!と、本が大きい分尚更迫力あるよん!

じゃ、続く♪
次回からいよいよ3巻突入!