◆about◆
内容のすばらしさに敬意を表しつつ、既刊コミックス類と無用とも言える比較検討つっこみを雑に展開させています。
このトレジャーボックス無くして、どろろの真の姿は味わい尽くせない!!!



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管理人:もももり



#8 二巻 "ばんもん"2。

◆ばんもんの巻6

◇カットされているトビラ絵
・"ばんもん6"
刀を持ち仕込み刀も構える百鬼丸。
絵的にもかっこ良く、iPhoneケースとかグッズにも使用されているもの。

コミックスでは"愛憎"に改題されている。
そして、前回の連載は景光が争いをやめさせろ!という所で"続き"になっていて、これ連載形式で読んでたら悶えるわ、笑。


◇セリフの変更、差別用語ばっかのたまう若様
知ってたけど、ほんとに多宝丸は散々百鬼丸をこけにしてる。

*余談
アニメ版では、ほぼこれに近いセリフ使いが観られるが、多宝丸の死に際は何かね......そこまでするの......っていう。
(これも、割と話題になってるよね)
多分、故出崎さんだったと思ったけれど(違ってたらすみません)、それをそれとなく誇らしげに語っていたような記憶が......うーん。
個人的に、必要以上の痛みの部分のクローズアップはどうよ?と思う......ヘタレな昭和ジェネレーション、苦笑。
私が、アニメ版あんまり好かん理由はこういう所にもあるのだった。
極めつけは最終回のオチだけども。
だから1回観たっきりだし。
...アニメ版お好きな方、大変ごめんなさい。

・本題戻って、兄弟争い勃発の時のセリフが
「めっかちのかたわものめっ!!」
→「なまいきな浮浪児め」

"めっかち"って、それは自分の事だよね、弟よ...。
しかし、あにきは反応してはいるけれども、決して多宝丸に暴言は吐いてないんだよ、ここで。
弟はたいてい"かたわ"だのののしってるのに。

(ふきだしの中身のバランスが悪いような箇所は、セリフ変えられた所かもと、想像してコミックスを読むと面白いかも?)

・指しで勝負時の多宝丸のセリフ
「おれにはまだ五体がそろってるぞ
きさまはうすぎたない つぎはぎのからだだ
できそこないのドブネズミめっ」
→「うすよごれてやたらに牙をむく
それがノライヌでなくて なんだ
それともドブネズミか」

コミックスの方がきれいにまとまってますね。
元の方も、劣等感強いっぽくて多宝丸のキャラ押し出すみたいな感じがいいけど。

しかし、鼠って考えてみると、四十八の魔物に生け贄条件を提示された時も鼠の仔を代用だったから、何か意味深なようなって......今更気づいた、でも考え過ぎか〜。

たほきつ.jpg
毎度脱力し過ぎだな...

・きつねにテレパシーで多宝丸が弟だと教えられた後の百鬼丸のコマ。
「き...... きさま!! 
それをおれにきかせて 力をぬかせようってのかっ!?」
→「弟だと...... こいつが......」

どっちもありだけれど、コミックスは随分素直になっちゃったかな。

・多宝丸のコマでは、
「多宝丸 いまだ!! やつを刺せ」
→「いまだ!!」

きつねに操られている?

・多宝丸絶命の直前の百鬼丸
「話しあいたかったなあ!!」
→「話しあいたかったぜ...」

同じ無念と悲しみにしろ、外に向かってるのと内に向かってるのではイメージ違う。
初出は諦めきれないかんがあるのに対し、コミックス版は諦めてちょっと冷たい感じも受ける。

あにきはまだそんなに達観して醒めて欲しくないという個人的な希望もあるし(笑)、キャラ的に心情の中に子供な部分を残していると見て、初出に1票!
ちょっと熱くて、スマートとは言えない言い回しだけれどもね。
語尾だけでこんなに違う...というのは、自分の実体験でよく迷いに迷ってるんだとかなんとか~、爆笑。


◇他にもあったけれど細かすぎるから書かなかった事、
よく見ないと気づかないくらいの顔の直しが稀にある。
明らかに、この顔は描いた時に眠かったの?とか時間切れ?みたいなの以外にも。
つまり、気に入らなかったのでしょう。

が、横たわる多宝丸の前で「どぎつねめーー」という百鬼丸の顔は修正しない方が気合い入ってたと思うな。

...こんなん、誰が気にするん、苦笑。


ばんもんのエピソードって、ドラマチックで狐戦の怪しさが黒くて、何度読んでも心が沸き立つわ~!とか、思いながら、今回は終了☆