◆about◆
内容のすばらしさに敬意を表しつつ、既刊コミックス類と無用とも言える比較検討つっこみを雑に展開させています。
このトレジャーボックス無くして、どろろの真の姿は味わい尽くせない!!!



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管理人:もももり



#5 二巻 口絵。

さて、どろろ宝箱の続き、やっと二巻突入~♪

宝箱二巻!.jpg


◆2巻
少年サンデー 1967年12月10日号~1968年3月24日号

◇表紙、サンデーコミックス(フィルター処理有り)と並べてみた☆
でもこの表紙のメインのカラーは、冒険王版の。

takara2.jpg


◇折り込みで二色カラーの口絵が付いてる!
1968年1月7・14日号(「ばんもん ①」の回)。

昔のまんがは雑誌掲載時に、フルカラーではなく二色カラー(黒または濃紺と朱色の二色の濃淡で表現している)とかよくあった。
最近はほぼ見かけないけど、あれなかなか味があって良かったよな~。
遠い目...。
どろろももっとあるのかと思っていたけれど、これだけだった。
しかしこの折り込み、開きにくくて最初乱丁かと思ったし、苦笑。

・口絵1「特別大画報 どろろ妖怪屋敷」
寿海宅で布団から様子を窺う寿海と百鬼丸、それを取り囲んでいる妖怪たち。
構図は本編回想シーンのコマとほぼ一緒。

昔の絵師が描いた「百鬼夜行図」などを参考にしているらしく、その妖怪らのタッチに合わせて二人も描かれている。
劇画調で、明らかに本編とは雰囲気が違うよ~。
細かいところ、色の塗り残しがある、苦笑。
(二色カラーの場合は、塗りは版下屋さんがやっているかもしれない)

・口絵2「どろろ百鬼」
やはり割と劇画タッチの百鬼丸と色んな妖怪。
かなりの横長版。
裏は「手塚マンガのひみつ」と銘打った、手塚先生の生い立ちやこどもの頃のマンガなど、手塚先生特集。

妖怪は、"水かけ女"が美女だよん。
あと"雷火犬"というのは、アニメ版のみに確か出てきた。
15体居るけれども、結局は「ぬえの巻」の頭に出てくる亡霊"三河島婆"のみが本編に出演。
イラストとしての面白みを狙ったからかも?
...そういえば、どろろとつくのにどろろは居ないわ、このイラスト。

で、絵の外に「どろろ大人気の秘密を公開」という解説が載っている。
これ(原文のまま)↓

百鬼丸とどろろは、戦国時代に生きている。
でも、手塚先生はこの二人の少年が、第二次世界大戦で破れた、日本で活躍している気もちで『どろろ』をかかれている。
そういえば「どろろは戦争で、両親をうしなった孤児、百鬼丸は、からだじゅうに大ケガを受けた少年だ!!」と気づく人もいるでしょう。
戦争でキズついたふたりが、手をしっかりにぎって、強く正しく生きていく姿!!
手塚先生は、それをかきたかったのだ。
どろろは、戦国時代のまんがだが、でてくる妖怪は、戦後の日本でおこった色々な事件や人がモデルだ。


編集が書かれたものだろうけれど、戦後イメージというのはどこかで読んだ事があったから、ここではっきり書かれていて再確認!
うーん、そうか、戦争を知らない子供(かつて、笑)たちだから、当時をリアルに理解など到底出来ないけれども、そういう視点からまた見ていくと成る程ーと思うな。
終戦後、あんなふたりが居てもおかしくないよ。
...何となくきゅんとする。
でも蛍の墓(観てないけど)にはぜぇっったいにならない!

しかしそれはいいとして、お気づきだろうけれど、これ書いた人ちゃんと読んでんの?本編。
勝手に話作ってるし、笑。

それから、「ふたりが、手をしっかりにぎって」。
テーマは、簡素に文にしちゃうと奥ゆかしさが無くなるわ、笑。
ま、非常に美味しい部分で、編集も単純にそういうものを求めていたんだろうなぁ。
でも、「強く」はいいとして「正しく生きて」は多少無理がある...手塚作品にそれは求められんでしょう~。
編集側の理想を書いちゃったとしか思えん、苦笑。

あと、ここでどろろを少年と表記で、ネタバレはしてない。
編集も単に知らなかっただけかもだけれど。

「でてくる妖怪は、戦後の日本でおこった色々な事件や人がモデル」
って、具体的にどの辺り???
「ばんもん」が朝鮮戦争(日本じゃないし)、程度くらいしか判んないよ~。
人面瘡出来た人とか、サメフェチな少年とか居たの?
万代が騙している構造なんかは、実際の詐欺事件でありそうだと思うけど。
知ってる人居たら教えてっ!