◆about◆
内容のすばらしさに敬意を表しつつ、既刊コミックス類と無用とも言える比較検討つっこみを雑に展開させています。
このトレジャーボックス無くして、どろろの真の姿は味わい尽くせない!!!



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管理人:もももり



#1 一巻"百鬼丸の巻"1。 

前置き長々でしたが、やっと始めます!

宝箱一巻!.jpg

◆1巻
少年サンデー 1967年8月27日号〜12月3日号


◇おまけ的なもの
冒頭、連載が始まる前の予告カットがサービス。
(私は、これ知っていたんだけれど)
あにきとどろろの絵の横に、タイトルと「傑作時代恐怖まんが」とか書かれている。

まだキャラを描き慣れていなくて、二人共こういう感じに進まなくてよかったなあ...(苦笑)という雰囲気。
しかし、これ初めて見た時に、もしかしてあにきが女の子設定だったのだろうか?と思ったのだった。
手の感じとか......。
どろろは顎が強調されていて、女の子にしてはごついんじゃないの〜......という感じだし。
とはいえ、気のせいかもしんないので、あんまり気にしないで下さい、汗。


じゃ、本編スタート!

◆百鬼丸の巻1


◇欄外
この本は復刻版だから、連載当時の体裁を可能な限り(だと思うけど)忠実に再現している。
よって、週刊誌によくある欄外もどろろ関連はきちんと入っているのだった!
(けっこうちまちまとあるんだけれど、さすがに全部は無理なので、つっこみどころだけでご勘弁を!)

先ず、1頁目の天(上部)の方
「新連載 手塚先生の時代恐怖まんが」とある。
編集がつけたんだろうけれど、「恐怖まんが」ですかー。

確かにそういう要素はあるしそれでもいいかなぁ?
うーん、でも「恐怖」って、つのだじろう先生とか楳図かずお先生とか、どうしてもああいうホラーが思い浮かぶんですけど、笑。
これはもしかしたら、編集との打ち合わせの段階でそうだったのかもなー???、と想像。

...いきなりそれたけれど、ほんとにここから本編!


◇頁の編集
地獄堂のシーンは、ちょこちょこと変更がされている。
(変更したのは、当然コミックスの方だけど)
上人殿に案内されて魔神像の前に景光が座るところまではそのままだけれども、その後の3頁分がコミックスでは5頁に拡張。

よくよく見れば、景光の顔の感じや、モノクロだけれど薄墨が使われている(元はカラー)から、注意すれば冒険王版から巧く持って来た差し替え分が判るよ。

大筋で話の流れに変更は無いけれど細かい相違点は以下。

・景光のセリフで「20年もつとめている安サラリーマン」というのが、何か改めて、そうだったんだ...という認識でした。
これがカットされたコミックス版では、もう少し高い地位のような感じがずっとしてたから。

・なぜか既に、あさって生まれる予定の子供を「むすこ」と言ってる。
何で知ってんだ、おやじ......。

・バッテンが雷でなく、強風に倒れて昏倒して目が醒めたら出来てた。
意識不明の間に書かれちゃったんですか?


◇NG用語の変更
時代的にオッケーだった今では差別用語として使用していない単語が、ここらから出て来ている。

・四十八の魔蔵の彫刻師の説明のところの上人殿
「気が狂って」
→「気が変になって」
・妻を説き伏せるところの景光のこの一言はカット
「手も使えないカタワ」

※私としては、こういう用語自体を差別とする方が、それを特別視し禁忌とした時点で差別になってしまうのではなかろうか?という観点を自分で持っているので、伏せ字しません。
言葉狩りするよりも、込められた意図に気を付けた方がいいと思っています。
(大体、うちの亡き祖父母なんて普通に使ってたしねー)
不快を感じられる方は、申し訳ありませんがお読みにならないでいただければと思います。


◇頁の差し替え。
赤ん坊をたらいで流すシーン1頁丸ごと、冒険王版で使ったコマを巧く編集して構成してある。

・この差し替えによりカットされたコマに、赤ん坊をたらいで流すシーンで侍女二人の会話がある。
「オギャアもいわない」
「いえないんだよ あの口じゃあ むりだねえ」
しかしこの会話、あった方がいいなぁ、重いけど。


◇章タイトルが「第一部 百鬼丸 その1」
赤ん坊がたらいで流されたその次の頁でやっと扉(どろろのロゴのみ)が入る。
導入部の持っていき方としては、やはりタイトルはここでがかっこいいよね〜!
映像作品のアバン的で、これを採用して欲しいわ!

コミックスは、扉の前まで「発端の巻」と付けている。
素っ気無い後付けの扉よりも連載そのままの方が、これ以降でもよっぽど良い感じ。

ちなみに、PS2ゲームも最初は「序章 百鬼丸」。


......この始まりだけでも、読み込んでいれば違いが判る筈!
某あまぞんレビュウでは☆4とかつけられてるけど、そんなあっさりしたもんかよ!と私はちょっとね、笑。
こんなに色々いじってるじゃん!と、ひたすらわくわくしてしまったのだった。

----はい、今日はここまで。
って、こんなに細々書いてたら、また途中挫折しそうだし、滝汗。
ムダなつっこみ多いわ、汗。